
わたし、「なんばん」っていう言葉の響きが好きです。オルガンの音を聴いて涙したという戦国の頃の秀吉さんの逸話や、
ロシア(カムチャッカ)に漂流してギリシア正教の音色に出会った高田屋かへえさんの話を思い出す。江戸時代のほぼ300年、基本的には閉ざされていた日本という国で、4カ所(琉球、長崎平戸、対馬、青森松前)だけは、海へ、外へと開かれていたという。当時はまだ神戸や横浜は今のようなきらびやかな港ではなかったらしいけども、長崎の平戸などでは「なんばん」を感じることができたんだと思う。
わたしは小さい頃、とても海に憧れた。理由は思い出せないけども、とりあえず外へつながっているっていうのが、なんだか自由に感じて、落ち着けたからだと思う。
今回の写真は台湾でも日本の人がとても多いことで有名な「中山区」と「東区」のあたりから。閉まっていたので中には入れなかったんですが、たぶんカトリック教会だと思う。私はカトリックではないからミサとかには行かないんですが、よくわからなくてもこういう建物は味があっていいな〜と感じました。
前に金沢を少しだけ旅した際に、何も知らずに「南蛮寺」というのに出会って、あとから調べてみたらそれほど古いというわけではなかったんですが、とりあえずいい感じだと思ったことを思い出しました。やっぱり、「なんばん」は好き。
今年こそは「長崎」へ旅したいと思う。