わたしが新宿のとある会員制バーでホステスのヘルプのようなバイトをしていたとき、
まだお店の扉が閉まっていて鍵は渡されていなかったから、
適当に40分くらいそこらへんで時間でも潰してようかなと思ったんです。
前から気になっていたちょっと古い感じだけどゆっくりできそうな喫茶店があったし、
丁度いい機会かなって思って。
あの頃21才で、今日は誰が来るのかな〜とか思いつつ、
メイクを直しながらアイスコーヒーを飲んでました。
なにげなく左隣のテーブルを見ると、とても細いおねーさんがいた。
痩せているというかなんだかとても細い・・・。水商売というよりは、
直感的に風俗関係の人かな?と思ったんです。当時のわたしよりも多分だけど5才くらい上。
エロいとかいう意味じゃなくて、張り詰めている気の質がホステスさんやキャバ嬢さんじゃなかった。
(当時はまだガールズバーはなかったし)
どこか現実離れしていて、そこにいるのに、なんとなくいないようにも見えて、ぼんやりと淡く輝いて見えた。
そんなことを気にしながら、でも話す機会があるわけでもないし、
きっと永遠に会うこともないんだろうなぁ・・・
とか哀しく思いつつストローでコーヒーを飲んでいたら、
突然、そのおねーさんが私のとこまでやってきて、
謎のおねーさん
「ねぇ、ねぇ、いきなりでごめんね。もしかして貴女、ホステスさんとかだよね?」
あたし
「え?あ、はい、そうです〜。すぐ近くのお店にいるんですけど・・・。」
(・・・知り合いだっけ・・・? 違うなぁ。記憶にない。顔は忘れないし、
こんなに不思議なオーラの人だったら余計に忘れるはずないし。誰なんだろう?)
謎のおねーさん
「すごく綺麗な手をしてるよね。透き通るように白い。うらやましいなぁ。あのね、少し時間あったらでいいんだけどね、あたしも夜のお仕事してるんだけど、占いみたいなこともやってるんだ。手相と名前教えてくれたら、少しだけ何か見えるかもしれない。15分くらいあれば十分だから^^」
あたし
(なんだろう。変わった人だな〜。でもあやしい宗教とかじゃなさそうだ。
この人の目はうつろなわけじゃないし、とても暖かい。)
「あ、じゃぁ、お願いします〜。なんだか興味あるかも。」
右手を差し出して、手相を見てもらいながら、名前を聞かれた。あ、源氏名とかでもいいよ〜って。
当時愛用していた源氏名は「○愛」っていう名前で、
それを伝えて、いろいろなことを考えてました。
そのあとの占いの結果については、正直覚えていないんだけど、
5〜6分話していて、ほんとに吸い込まれてしまった。
謎のおねーさんは、「あ、そろそろあたしも行かないといけないから・・・ またどこかで会えたらいいね^^ お仕事、がんばって〜」 と言って、喫茶店を立ち去っていった。
あたしはその赤みががった金髪が、夏の夜の街の風になびくのを見つめながら、
微妙な石鹸の香りにどこか夢を見ているような気分に落ちていきました。
まだお店の扉が閉まっていて鍵は渡されていなかったから、
適当に40分くらいそこらへんで時間でも潰してようかなと思ったんです。
前から気になっていたちょっと古い感じだけどゆっくりできそうな喫茶店があったし、
丁度いい機会かなって思って。
あの頃21才で、今日は誰が来るのかな〜とか思いつつ、
メイクを直しながらアイスコーヒーを飲んでました。
なにげなく左隣のテーブルを見ると、とても細いおねーさんがいた。
痩せているというかなんだかとても細い・・・。水商売というよりは、
直感的に風俗関係の人かな?と思ったんです。当時のわたしよりも多分だけど5才くらい上。
エロいとかいう意味じゃなくて、張り詰めている気の質がホステスさんやキャバ嬢さんじゃなかった。
(当時はまだガールズバーはなかったし)
どこか現実離れしていて、そこにいるのに、なんとなくいないようにも見えて、ぼんやりと淡く輝いて見えた。
そんなことを気にしながら、でも話す機会があるわけでもないし、
きっと永遠に会うこともないんだろうなぁ・・・
とか哀しく思いつつストローでコーヒーを飲んでいたら、
突然、そのおねーさんが私のとこまでやってきて、
謎のおねーさん
「ねぇ、ねぇ、いきなりでごめんね。もしかして貴女、ホステスさんとかだよね?」
あたし
「え?あ、はい、そうです〜。すぐ近くのお店にいるんですけど・・・。」
(・・・知り合いだっけ・・・? 違うなぁ。記憶にない。顔は忘れないし、
こんなに不思議なオーラの人だったら余計に忘れるはずないし。誰なんだろう?)
謎のおねーさん
「すごく綺麗な手をしてるよね。透き通るように白い。うらやましいなぁ。あのね、少し時間あったらでいいんだけどね、あたしも夜のお仕事してるんだけど、占いみたいなこともやってるんだ。手相と名前教えてくれたら、少しだけ何か見えるかもしれない。15分くらいあれば十分だから^^」
あたし
(なんだろう。変わった人だな〜。でもあやしい宗教とかじゃなさそうだ。
この人の目はうつろなわけじゃないし、とても暖かい。)
「あ、じゃぁ、お願いします〜。なんだか興味あるかも。」
右手を差し出して、手相を見てもらいながら、名前を聞かれた。あ、源氏名とかでもいいよ〜って。
当時愛用していた源氏名は「○愛」っていう名前で、
それを伝えて、いろいろなことを考えてました。
そのあとの占いの結果については、正直覚えていないんだけど、
5〜6分話していて、ほんとに吸い込まれてしまった。
謎のおねーさんは、「あ、そろそろあたしも行かないといけないから・・・ またどこかで会えたらいいね^^ お仕事、がんばって〜」 と言って、喫茶店を立ち去っていった。
あたしはその赤みががった金髪が、夏の夜の街の風になびくのを見つめながら、
微妙な石鹸の香りにどこか夢を見ているような気分に落ちていきました。
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