2013/4/24 22:03
オスローからのお客様 告白
(必ずしも実話ではありません。エッセイと、物語の堺はいつも曖昧で。)
いつも通りに、アイスコーヒーを飲んで待機の席に座ってた。
携帯が充電しやすいところを確保して、ストレッチしながらリラックス。
事務所からマネージャーさん(仮名でYさん)が着て、
「あのゆかさん(仮名)ちょっといいですか?」
Yさん
「実は今、結構奇妙な注文があって・・・。日本人のお客さんだとは思うんですけど、
新規の人で、たぶんゆかさんに行ってもらうことになりそうなんですよね。」
あたし
「あ、はい~。えっと、WEBか何かを通してって感じですかね?」
Yさん
「いや、そーゆうわけでもなさそうで、酔っぱらってもない感じなんでまともだとは思うんですけども、
かなり真剣に
”フランスかヨーロッパとかについて詳しそうな子をよこして欲しい”
と言ってるんですよ。
たしか、ゆかさんとかYさんとかNさんあたりなら英語はしゃべれると記憶してるんですけど、今日はゆかさんしか出勤予定ではないので・・・。
でもフランス語は流石に厳しいですよね・・・? どうもこのお客さん、ヨーロッパについてこだわりがあるようで、そういう子じゃないととにかく降りる感じで・・・。それはかっなり謎すぎるんですけどね、ええ。」
あたし
「それはなんていうか・・・。変わった注文ですね(むむむむむ)。
フランス語はちょこっとだけ単語とか知ってるだけで、それでプレイとか全然できないですし、
ヨーロッパは好きは好きですけど、詳しいかってなるとかなりあやしいですけど・・・。」
Yさん
「いや、たぶん、それで大丈夫だと思います。そこらへんの地域に関心のある子ならいいらしくて・・・・」
あたし
「わかりました~。えっと、じゃぁとりあえず準備しますー。」
Yさん
「よろしくお願いします。場所は、アランドのXXXですね。」
あたし
「了解で~す!」
アランドに向かいながらいろいろ考えてた。フランスについて興味のある人を・・・。ヨーロッパについて話がしたい・・・?
珍しいなぁ。プレイの流れ的にそういうことで盛り上がるのがありそうだけど、
それが前提での注文ははじめてだ。緊張するなー。
部屋に入ると、その方は二人分のコーヒーを淹れてくれていました。
BGMにはショパンがかかっていて・・・。
珈琲をいただきつつ自己紹介を軽くしあってからドキドキプレイ!!
Z様(仮名、以下はあえてさんにします)
「オスローっていう街は行ったことありますか?」
あたし
「え!? オスロー・・・・っていうと・・・ 北欧・・・ の・・・ すいません、どこでしたっけ?
ノルウェイかフィンランドあたりの首都でしたでしょうか? ノルウェーでしたでしょうか? 行ったことはないです。」
Zさん
「うん、ノルウェーの首都でとっても美しい街なんです。僕はあそこがヨーロッパでは一番美しいと思ってる。
二番目はナポリかな。夜景はもちろん美しいけれども、それ以外にも見るところはいっぱいある。
もう8年くらい前・・・・ になるのですが、そのときの話を聞いてもらえますか?」
あたし
「はい、とても興味があります。すごく気になります。」
Zさん
「オスローから車で40分くらい北にいったところに、小さな町があるんですね。
夏だったから暖かかったし、黄色の花がいっぱいさいていて、見渡す限りが黄色に見えた。
空はほんとにどこまでも広くて、だけど雲に覆われているんですよ。少し歩いていると湖まであって・・・。
僕はそこでなんとなく眺めていたんです。」
あたし
「お一人で、行かれたのですか?」
Zさん
「それがですね、元は一人旅というか、ふらっと少しだけ遠出しようと思ってたまたま見つけただけなんですが、
そこである女性に出会って・・・。オーストリアのザルツブルクの生まれだという女性だったんですが、
仕事の関係で数週間だけ滞在していると言ってました。お互いに旅先という感じだったんですね。」
濃いめに淹れてくれたホットコーヒーを飲みつつ、あたしはタイマーの時間は気にしつつも、話に聞き入ってしまいました。
あたし
「オスローでザルツブルク出身の女性に出会うなんて・・・。すごいです。ドラマティックすぎます。」
Zさん
「うん、僕もあの出会いはほんとにいまだに忘れられなくて、その後どうなったかは、
貴女のご想像にお任せするとして・・・。 しばらく二人で黄色の花々の中を歩いていたら、
突然と空の雲に穴があいたんですよ。ほんとに晴れたというよりは、雲に穴が開いたというべき現象でした。
そして光が、どこまでも透き通るような柔らかい太陽の光が、あのミカエルの降臨の絵画みたいに僕たちのいるところに降り注いで・・・・」
あたし
「奇跡・・・。ですね。それはもう、奇跡じゃないというほうが無理ですね。聞いているだけでも鳥肌が立つくらいに素晴らしい・・・」
Zさん
「良かった。こういったお店を通じての出会いとはいえ、貴女とは友人になれそうだ。」
オスローでの出会いのお話からはじまり、パリでのできごと、そしてイタリアのナポリへとお話の舞台は移ろっていきました。
そして、二回目のプレイでは、京都洛北と嵯峨野についていろいろお話を聞かせていただき・・・
あたし
「わたし・・・ あまりフランス語はできないでごめんなさい。もしかしたら、そういった雰囲気をお求めではと思ったんです。」
Zさん
「いえ、気にしないでいいんです。ただ少しだけ・・・ そうほんの一言、二言でいいから、ベッドの中でフランス語でしゃべりたいんです。
思いだしたい日々が・・・ あの言葉の響きなら味わえるかもしれないから。」
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オスローからのお客様 告白
(必ずしも実話ではありません。エッセイと、物語の堺はいつも曖昧で。)
いつも通りに、アイスコーヒーを飲んで待機の席に座ってた。
携帯が充電しやすいところを確保して、ストレッチしながらリラックス。
事務所からマネージャーさん(仮名でYさん)が着て、
「あのゆかさん(仮名)ちょっといいですか?」
Yさん
「実は今、結構奇妙な注文があって・・・。日本人のお客さんだとは思うんですけど、
新規の人で、たぶんゆかさんに行ってもらうことになりそうなんですよね。」
あたし
「あ、はい~。えっと、WEBか何かを通してって感じですかね?」
Yさん
「いや、そーゆうわけでもなさそうで、酔っぱらってもない感じなんでまともだとは思うんですけども、
かなり真剣に
”フランスかヨーロッパとかについて詳しそうな子をよこして欲しい”
と言ってるんですよ。
たしか、ゆかさんとかYさんとかNさんあたりなら英語はしゃべれると記憶してるんですけど、今日はゆかさんしか出勤予定ではないので・・・。
でもフランス語は流石に厳しいですよね・・・? どうもこのお客さん、ヨーロッパについてこだわりがあるようで、そういう子じゃないととにかく降りる感じで・・・。それはかっなり謎すぎるんですけどね、ええ。」
あたし
「それはなんていうか・・・。変わった注文ですね(むむむむむ)。
フランス語はちょこっとだけ単語とか知ってるだけで、それでプレイとか全然できないですし、
ヨーロッパは好きは好きですけど、詳しいかってなるとかなりあやしいですけど・・・。」
Yさん
「いや、たぶん、それで大丈夫だと思います。そこらへんの地域に関心のある子ならいいらしくて・・・・」
あたし
「わかりました~。えっと、じゃぁとりあえず準備しますー。」
Yさん
「よろしくお願いします。場所は、アランドのXXXですね。」
あたし
「了解で~す!」
アランドに向かいながらいろいろ考えてた。フランスについて興味のある人を・・・。ヨーロッパについて話がしたい・・・?
珍しいなぁ。プレイの流れ的にそういうことで盛り上がるのがありそうだけど、
それが前提での注文ははじめてだ。緊張するなー。
部屋に入ると、その方は二人分のコーヒーを淹れてくれていました。
BGMにはショパンがかかっていて・・・。
珈琲をいただきつつ自己紹介を軽くしあってからドキドキプレイ!!
Z様(仮名、以下はあえてさんにします)
「オスローっていう街は行ったことありますか?」
あたし
「え!? オスロー・・・・っていうと・・・ 北欧・・・ の・・・ すいません、どこでしたっけ?
ノルウェイかフィンランドあたりの首都でしたでしょうか? ノルウェーでしたでしょうか? 行ったことはないです。」
Zさん
「うん、ノルウェーの首都でとっても美しい街なんです。僕はあそこがヨーロッパでは一番美しいと思ってる。
二番目はナポリかな。夜景はもちろん美しいけれども、それ以外にも見るところはいっぱいある。
もう8年くらい前・・・・ になるのですが、そのときの話を聞いてもらえますか?」
あたし
「はい、とても興味があります。すごく気になります。」
Zさん
「オスローから車で40分くらい北にいったところに、小さな町があるんですね。
夏だったから暖かかったし、黄色の花がいっぱいさいていて、見渡す限りが黄色に見えた。
空はほんとにどこまでも広くて、だけど雲に覆われているんですよ。少し歩いていると湖まであって・・・。
僕はそこでなんとなく眺めていたんです。」
あたし
「お一人で、行かれたのですか?」
Zさん
「それがですね、元は一人旅というか、ふらっと少しだけ遠出しようと思ってたまたま見つけただけなんですが、
そこである女性に出会って・・・。オーストリアのザルツブルクの生まれだという女性だったんですが、
仕事の関係で数週間だけ滞在していると言ってました。お互いに旅先という感じだったんですね。」
濃いめに淹れてくれたホットコーヒーを飲みつつ、あたしはタイマーの時間は気にしつつも、話に聞き入ってしまいました。
あたし
「オスローでザルツブルク出身の女性に出会うなんて・・・。すごいです。ドラマティックすぎます。」
Zさん
「うん、僕もあの出会いはほんとにいまだに忘れられなくて、その後どうなったかは、
貴女のご想像にお任せするとして・・・。 しばらく二人で黄色の花々の中を歩いていたら、
突然と空の雲に穴があいたんですよ。ほんとに晴れたというよりは、雲に穴が開いたというべき現象でした。
そして光が、どこまでも透き通るような柔らかい太陽の光が、あのミカエルの降臨の絵画みたいに僕たちのいるところに降り注いで・・・・」
あたし
「奇跡・・・。ですね。それはもう、奇跡じゃないというほうが無理ですね。聞いているだけでも鳥肌が立つくらいに素晴らしい・・・」
Zさん
「良かった。こういったお店を通じての出会いとはいえ、貴女とは友人になれそうだ。」
オスローでの出会いのお話からはじまり、パリでのできごと、そしてイタリアのナポリへとお話の舞台は移ろっていきました。
そして、二回目のプレイでは、京都洛北と嵯峨野についていろいろお話を聞かせていただき・・・
あたし
「わたし・・・ あまりフランス語はできないでごめんなさい。もしかしたら、そういった雰囲気をお求めではと思ったんです。」
Zさん
「いえ、気にしないでいいんです。ただ少しだけ・・・ そうほんの一言、二言でいいから、ベッドの中でフランス語でしゃべりたいんです。
思いだしたい日々が・・・ あの言葉の響きなら味わえるかもしれないから。」
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