*以下の物語は空想です(謎)
だけど読むと気分が鬱になります(ーー;
--
ほぼ半年ぶりにSさんからランチに誘われた。本当は何度もお話をいただいていたけども、どうも調子が悪かったり、時間が合わなかったりして、見送ったままにしていた。ランチはそこそこ静かにできて、絶妙なボリュームの場所がいいよねということになって、「桃の花」というフランチャイズの豆腐懐石のお店に連れていってもらった。わたしはレストランとかの予約ではいつも偽名しか使わない。それも決まって上の名前は「イイジマ」で、下の名前は「アイ」。
だけど読むと気分が鬱になります(ーー;
--
ほぼ半年ぶりにSさんからランチに誘われた。本当は何度もお話をいただいていたけども、どうも調子が悪かったり、時間が合わなかったりして、見送ったままにしていた。ランチはそこそこ静かにできて、絶妙なボリュームの場所がいいよねということになって、「桃の花」というフランチャイズの豆腐懐石のお店に連れていってもらった。わたしはレストランとかの予約ではいつも偽名しか使わない。それも決まって上の名前は「イイジマ」で、下の名前は「アイ」。
ここのお店は個室を取るのがとても難しいらしくて、女将さん風の人に「それでは横並びのカウンターのお席はいかがでしょうか?」
と通された。
個室は埋まっていたんだろうか。それともわたしにはそこは相応しくないと思われて、こっちへ通されたんだろうか。なんだか少しずつ気分が悪くなってきた。料理の味が全然しない。
Sさんとは久しぶりだからいろいろな話をできた。枕草子のタイトルをつけるときに清少納言は、ホントは四季草子とでもつけようとしていたこと、
理由は当時の帝が中国の史記(しき)を編集していて、
それに関連する感じで考えていたらしいとか、そういう話が楽しかった。
ランチのあとでなんとなくダーツバーへ行ってみた。
駅からとても近くてお昼から空いていた。ダーツバーはたいてい夕方5時くらいにならないと営業していないから、ランチと組み合わせるのは難しい。
わたしは受付の人に、
「あの〜、ここってダーツとかできる場所ですかね?」と訊いてみた。できることはわかっているけども、ごちゃごちゃしていてなんとなく好みではない空気。
それはバーとかの独特な雰囲気というよりは、単純に”なんだか信用できない”という印象からだった。
受付の女性は、わけのわからない説明をまわりくどくしたあとで、「当店をご利用していただくには、パスポートなどの公的証明書が必要なんです」
と最後に付け加えた。
どこの世界にランチタイムからパスポートを持ち歩いている人がいるだろうかと、私はひどく気分を害されて、吐き気を催し、わたしは部外者なんだと久しぶりに痛感した。
と通された。
個室は埋まっていたんだろうか。それともわたしにはそこは相応しくないと思われて、こっちへ通されたんだろうか。なんだか少しずつ気分が悪くなってきた。料理の味が全然しない。
Sさんとは久しぶりだからいろいろな話をできた。枕草子のタイトルをつけるときに清少納言は、ホントは四季草子とでもつけようとしていたこと、
理由は当時の帝が中国の史記(しき)を編集していて、
それに関連する感じで考えていたらしいとか、そういう話が楽しかった。
ランチのあとでなんとなくダーツバーへ行ってみた。
駅からとても近くてお昼から空いていた。ダーツバーはたいてい夕方5時くらいにならないと営業していないから、ランチと組み合わせるのは難しい。
わたしは受付の人に、
「あの〜、ここってダーツとかできる場所ですかね?」と訊いてみた。できることはわかっているけども、ごちゃごちゃしていてなんとなく好みではない空気。
それはバーとかの独特な雰囲気というよりは、単純に”なんだか信用できない”という印象からだった。
受付の女性は、わけのわからない説明をまわりくどくしたあとで、「当店をご利用していただくには、パスポートなどの公的証明書が必要なんです」
と最後に付け加えた。
どこの世界にランチタイムからパスポートを持ち歩いている人がいるだろうかと、私はひどく気分を害されて、吐き気を催し、わたしは部外者なんだと久しぶりに痛感した。

会員制なら初めからウェブサイトにそう書いておくべきなのにと思った。それとも私のしらないあいだに世界はひどく変わってしまっていて、カラオケやダーツをするのにパスポートなどが必要になっていたのだろうか?
次の日になっても頭痛がやまずに、どうにも気分が悪い。ベッドの上でコーヒーを飲みつつ、
村上龍さんの「2days 4girls」を読んでみた。
自分の意志で監禁されるのが好きな女性の物語。
やっと心のバランスが戻りつつある。
次の日になっても頭痛がやまずに、どうにも気分が悪い。ベッドの上でコーヒーを飲みつつ、
村上龍さんの「2days 4girls」を読んでみた。
自分の意志で監禁されるのが好きな女性の物語。
やっと心のバランスが戻りつつある。

--- おまけ ---
今回のお写真は、コシナノクトンで初めて撮った写真達だったりします。